「流行色」は誰が決めている?

画像出典:JAFCA (インターカラー選定風景)
シーズン毎に聞かれる「流行色」という言葉。
メディアでも、「今年の夏のトレンドカラーはシャーベットピンク!」
お店でも「今シーズンはロイヤルブルーが人気です!」
などと表現されますよね。
当たり前のように使われる「流行色」
誰が勝手に決めてるんだー?!
って思ったりしませんか?
問題 1
流行色は、誰が決めていると思いますか?
- 流行色を決める機関がある
- 自然発生的に流行色が決まっていく
答え 1
インターカラーといわれる国際的な委員会で決められます。
1963年に創立され、欧州や日本の色彩団体が加盟しています。
世界のトレンドカラーに大きな影響力を持っています。
インターカラー以外にも、色彩情報を発信する機関は多数存在します。
問題2
では、シーズンのどのくらい前に流行色が決められると思いますか?
- 6ヶ月前
- 1年前
- 2年前
答え 3
シーズンの24ヶ月前に、流行色を示した「インターカラー・パレット」が発表されます。
随分早く流行色が決まっている気がしますが、
テキスタイルなどの素材開発に先駆けて、流行色が発表されているので、
2年前というタイミングになっています。
私は、「流行色」というのは、自然発生的に決まるものだと思っていました。
流行色を決める機関があるというのを知った時は、ちょっと驚きました。
「なんで誰かに決められなくちゃいけないの?」
なんて思ったりもしました。
でも、トレンドカラーというのは、誰かが好き勝手に決めている訳ではないんです。
過去の色彩情報や、世界情勢など、いろいろな情報を分析して、
「これから人々がどんな色を求めるようになるのか?」
という未来予測を立てて、発表されています。
戦争が頻発して世界情勢が悪化している時は、平和を求める欲求が高まるので「優しい色」が好まれる。
環境破壊の深刻さが問題になっているので、「アースカラー」が求められる。
そんな風な分析の上に、トレンドカラーは決められています。
様々な分析による未来予測なので、その時代の雰囲気を体現している色と言えます。
そして、「流行色」は、アパレル業界にとっては大きな販促材料。
トレンドにマッチした製品を店頭に並べられるかどうかで、売り上げが大きく変わります。
流行に踊らせる必要はないと思いますが、
「流行色」はその時代に雰囲気を取り入れるのに役に立ちます。
自分をアップデートするためにも、「流行色」を自分らしく取り入れてみてくださいね!
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