着物をリメイクするための下準備

以前から、着物のリメイクに関して、たくさんご相談をいただいていたのですが、
着物には手を付けていませんでした。
”せっかくの着物がもったいない”
”着物の色柄を洋服に活かすのは難しい”
と思っていたからなんです。
でも、教室で生徒さんのリメイク作品を一緒に作っているうちに、
すっかり考えが変わってしまいました!
古くなって着物としての価値を終えたものに、
洋服としての新たな命を吹き込んであげられるって素晴らしい!
それに気づいてから、リメイク作品をたくさん手がけているのですが、
今日は、その下準備についてご紹介したいと思います。
中古なので、汚れや汗などが気になり、思い切って水洗いしてみました。
でも絹は本来水洗いしないもの。
独自の風合いが損なわれることもありますので、ご注意ください!
これはあくまで私流のやり方です!
① 解く
裾から解くとやりやすいです。
絹糸は弱いので、手で裂いていくようにすると、糸が切れて解けます。
(古い着物は劣化していて、生地が裂けてしまうことがあります。)
リメイクに使う部分は、主に袖と前後身頃です。
衿周りは細く裁断されているので、使いません。
裏地も下の方は綺麗なので、洋服の裏地に使用します。
② 水洗い
ホームクリーニング用洗剤で手で優しく水洗いします。
私は、グリーンモーションという洗剤を使いました。
古い着物は、染料がきちんと色止めされていないことがあるので、色移りに注意してください。
③ 陰干し
水が滴り落ちない程度に軽く水を切って、陰干しします。
竿などに平らに掛けてください。
④ アイロン掛け
地の目に沿って、縦横にアイロンをかけます。
生乾きのうちの方が、綺麗にアイロンがかかります。
失敗例
- シミがあったので半日程つけ置きしたら、裏地の染料が移ってしまった! →つけ置きはMax20分程度
- 絞り加工がとれて、平らな状態に! →極弱めにアイロンで。
- 生地を裁断する際に、シミのある所を使ってしまった! →アイロンを掛けながら、シミや傷にシールを貼っていくと一目瞭然。
何度も言いますが、この手順はあくまで私流のやり方です!
少々な乱暴な扱いかも?! 笑笑
大切な着物の場合は、もっと丁寧に扱ってあげてくださいね!
洋裁教室「ピボット」では着物のリメイク作品もお作りいただけます。
レッスンについてご質問がありましたら、お気軽にお問い合わせください